続・秋田の”美食”を尋ねて

食レポが続いています。

ふと見上げた空は高く、くるくると空をめぐる鳥の影。

靴音が近く、ゆるく風に舞う木の葉がたてる音がほんのりと耳をなでていく。

少しずつ山の木々が色づきはじめ、気がつけば逢魔時、山の稜線に沈み行く夕日は紅く。

季節は秋へと移り行く・・・

 

 

と、そんな情緒感溢れる季節の移り変わりをひそかに期待していたら見事にスッ飛ばしていらっしゃいましたこの寒さ。スッパ抜きです。

しかしながら体温調節が非常に難しい季節ですね。厚着をすると厚く、薄着だと寒い。歩くと暑い、止まると寒いという困った気候。特に夜の冷え込みは危ないですね。全く危険が危ない。昼と夜の寒暖差で何か美味しい作物が育ってしまいそうです。連投失礼、畑仕事にも興味津々、瀬戸内は生口島の名産レモンに挟まれたい吉田です。

 

 

秋ですね。

秋といえば食欲の秋と申しますが、あれはそもそも何故に食欲の秋なのかと興味が湧いて調べた所、

 

①夏バテした体調を元に戻すために食欲が湧く

②動物の本能的に冬を迎える準備として食欲が増す

③精神の安定を保つ物質「セロトニン」は日光にあたると分泌されるが、食物(糖質・乳製品・肉類)を摂取し睡眠をとることでも分泌されるため、日照時間が短くなると食欲が増す

 

つまりは要約すると「疲れて弱ってしまった体を元気にするために食事を取ろうとする本能」といった所でしょうか。

ははぁ、お腹が空いて食べるのが止まらなくなってしまうのも納得です。これが本能ならば仕方がないわけですね。動物の本能。自然の摂理。身体にエネルギーが足りない。ガソリンが必要。食事を求める流れに抗うよりも身を委ねてしまいたい。日々浴びるのは蛍光灯の光、嗚呼、光合成が恋しい。お日様に焼かれたい。お尻を気にしながらO型クッションに座り続け、不規則な食事に不規則な睡眠、気がつけばアラフォーが見え隠れ、年齢と共に弱ってしまっ(中略)

 

 

閑話休題。

疲れた体を元気にするには食事が一番の特効薬ということですね。白目。

という訳で先日弊社スタッフと一緒に今再びの品川、あきた美彩館に行ってまいりました。

計3度来訪しておりますが、今回お送りするのは2度目です。

 

きりたんぽ鍋(7月撮影)
きりたんぽ鍋(7月撮影)

 

日付?目の錯覚です。先日とはThe other day、時系列もOK。何故今になって書いているのか?それはじ(ry

最初の来訪で秋田の美食に目覚めた私たちが再訪を固く心に誓ってからの訪問、席に着く前に軽く秋田の食材をお買い物してからいそいそと席へ。相変わらず沢山のお客様の賑やかな声、笑顔でお店は活気に溢れておりました。和風の内装がまるで親族のお家のように出迎えてくれます。良いお店です。美味しい食事にはやはり笑顔が似合う。食卓に並ぶ鍋、鍋、鍋。ははぁ、きりたんぽちゃんですか?きりたんぽちゃんですね。きりたんぽちゃんですかぁ。既に食欲はon your mark、フライング気味の香りに負けそう、いやさ負けてしまいたい。鼻にきりたんぽを詰めたい。

 

 

閑話休題。

ここ秋田美彩館、お料理は色々な種類がありますが、前回美味しかった物をオーダー。魅力的な品々を色々と食べてみたい気もしますが、ここはひとつ再度味わいたい秋田の美食、これぞおかわりの心持ちです。数ヶ月の期間を経てのおかわり、終業後に厚木→品川へと夢のスクランブル、大人の力炸裂というわけです。

 

 

肉祭りです。
肉祭りです。

 

肉祭りも勿論ガッチリキープ。旨み濃厚比内地鳥が僕らの胃袋を掴んで離しません。見なさいこの櫓、祭りの名に相応しい肉神輿がここに。そのどれもが肉の旨みを凝縮された逸品ですが、中でも地鶏が喉を通る瞬間の味の深さはまさに絶品、喉も喜ぶ秋田の美食。喉で一時停止させたい。ところで鵜飼いの鵜はお魚を取り込むとき美味しさを何度も味わっているのでしょうか?だとしたら私は鵜になりたい。

 

山本です。
山本です。

 

そして真打・山本。ピュアブラックです。関係ないですが友人から先日「真っ黒だね」と言われた僕もピュアブラックです。

この山本が僕の体を染み渡る瞬間、まるで血液が山本になったような気がします。駆け巡る山本。やはりこれだ!僕の細胞が歓喜に打ち震えます(注・手元を震わせながら)

柔らかい口当たり、ほのかな甘さ、クイと傾けると指先まで染みていくクセの無さ。ああ、やはり美味しい。酒は百薬の長という言葉がアルコールと共にスッと全身に染み渡ります。そうです、これが飲みたかったんです。溢れる幸福にドーパミンセロトニンが分泌されそうです。溺れても良い。

美味しいお酒を飲みながらの美味しい食事、まるで自分の年齢のようにあっという間に時が過ぎていきます。除夜の鐘が聞こえそうです。

会社に近かったら良いのにと思わずにはいられません。おしぼりでそっと涙をぬぐいます。

 

 

きりたんぽ鍋のシメはやはり稲庭うどん。これも鉄板ですね。外せません。

細くコシのあるうどんは喉越し爽やか、比内地鳥と野菜の旨みをその身にたっぷりと絡めてCOME IN、一見ボリューミーなうどんの塊がつるつるとわんこ蕎麦のように減っていきます。いなにわんこうどんです。麺類は別腹、300gもペロリです。いつもながら器に残る出汁を水筒に入れて持ち帰りたい衝動にかられながらもぐっとこらえて飲み干します。

 

・・・いつも閉店間際まですみません・・・(汗

 

2度目の美彩館は久方ぶりの訪問となりましたが、暖かいスタッフ様に迎えられ、美味しく楽しい時間が過ごせました!また檜山納豆を買いに行きます。

気が着けば年の瀬も迫り、忘年会に新年会にとイベントが目白押しな今日この頃ですが、暖かな秋田の郷土料理はいかがでしょうか。品川に立ち寄られた際は是非一度足を運んでみて下さいね。

 

あきた美彩館 HP

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