秋田の“美食”を尋ねて

暖かくなって参りました。

普段こうしてデスクワークをしていると休憩のタイミングがわからず、つい時間を忘れて没頭してしまいがちですが、

なんともカラダは正直なものでお尻からイエローカードが発せられてようやく気がつく、休憩の大切さですね。

今欲しいものはドーナツクッション、お久しぶりです、伸びすぎたヒゲに飼い猫がじゃれてきた吉田です。

 

窓の外をふと見やると柔らかく、そして暖かな日差しが降り注ぐぽかぽか陽気に誘われて、

散歩にふらり歩けばふわっと香る春の気配。

花粉の時期でいやはやすっかり春めいてきましたね!

花粉症優等生の自分には辛い季節ですが、春は大好きです。暖かくてよいですね。

桜も満開に近づき、先週あたりは花見に桜祭り、といった所でしょうか。

季節の風物詩はやはり良いもので、ご他聞に漏れず私もおとといは会社スタッフと大門~六本木を歩いて参りました。

東京タワーで桜、増上寺で桜、六本木ヒルズで夜桜、そして新宿で蕎麦に舌鼓。

うまいですね蕎麦。お酒に合うんです蕎麦は。わさびも良い。

それからあれです、旬のものといえばやはり筍。

焼きたての筍に鰹節をはらり、軽くたらした醤油の香ばしい香りそのままに一口頬張り、

そして館山をグイッと嗚呼全くこれがまた喉を通……

 

 

話がそれました。

通勤の道中に桜がちらほら咲いているのですが、

桜の花びらが風にくるくると舞う姿は、何度見ても綺麗ですね。

満開の桜も夜桜も素敵ですが、個人的には若葉の芽吹く散り際の風景が大好きです。

日本らしさにあふれています。

最近、物事に感動する心を山手線辺りのどこかに落としてきたかなと深刻に心配していたのですが、

ありました。感動する心。桜に反応しました。まだ残ってました。大切にしないといけませんね。

 

 

さて、そんな4月は上旬ではありますが、

今日は2月13日に行ってきた秋田美彩館(あきたびさいかん)での一幕を報告したいと思います〈遅

 

この秋田美彩館とは品川駅にありまして、秋田の物産を販売しているお店です。

さて、なぜここに行ったのかと申しますと、

事務の大野さんが以前働かれていたお店、という前情報は聞いていたのですが、

お店の中で秋田のうまいものが呑んで食べれちゃうんですよーという素敵情報にテンションの跳ね上がった僕ともう1人のお酒好きスタッフが是非行きたいと本当にもうずっと言っておりまして、

中々時間がとれず行けなかったまま年を越し、そして2月、念願かなったという訳です。

 

 

2/13(金)、当日。

旨いものはゆっくり味わいたい3人はなんとしても定事上がりで向かおうという話になり、

定時ちょっと過ぎに退社、駅で待ち合わせて品川駅へスクランブル。

 

「ああ、こんなに早い時間に駅前に来れたのはかなり久しぶりだ・・・だってお店が開いてる!(こぶしを握る」

 

偏った感動を溢れさせながら品川駅へ。

品川は人が多いですね。人と人が交差する駅。品川に降り立ったのなんて雀の涙な僕は改札を出たらもう右も左もわからず、とりあえずチャージ(スイカ)。

そんな人の波を颯爽と進む大野さん。都会人はやっぱ違います姉さん。島ん人な僕は人の波に乗れないっちゃ。

 

お店は駅を出て少し歩いたところにありました。

「イルミネーションが綺麗だったんですよー」と大野さん。

見上げると頭上には飾りつけできそうなアーチ郡。ああなんかもう建物が違う!住めないよこんなお洒落な町!

不安げに歩く道中は右に左にお洒落なカフェ・バー。黒服のウェイター、スーツが眩しいゲスト、飛び交うイングリッシュ。

異国の香り漂う空間に目を奪われます。

ってちょっと待ってこんな時間に呑んでるとかマジで?

と思った自分の時間感覚がおかしな事に凹みながら2人についていくと、なにやら見覚えのある風景・・・あれ?なんか知ってるなここ?

 

というのもその筈、以前品川の水族館に来た時にめっちゃ近くに来てました。

めっちゃ美彩館目の前でした。近っ!

数年前ですから、もしかしたら大野さんとのニアミスしていたのかもしれませんね。

 

お店に入ると、入口から左手に物産コーナーが延び、どうやら正面奥側が飲食フロアのようでした。

右手にきりたんぽ。会いたかった君に。左奥には冷蔵庫も見えます。何でもありそうな気配です。

呑んでたらお店閉まっちゃうね、という所で先に買い物を済ませます。

しかしながら置いてあるものは本当に秋田物産、え、ちょ、ちょっとまって、おじさんきりたんぽしか知らないよ?

とうろうろしていると流石は地元民、的確なアドバイスが飛んできます。

「あ、これ美味しいですよ!」「これは帰った時絶対買います!」「ツマミになりますよこれ」

 

 

商売上手です。

そうです、僕は島ん人。地元民の教えに従い、きりたんぽから始まり基本的にオツマミ購入をすませます。晩酌が止まらない夜になりそうです。

当日の席は予約してくれていたとの事で、その後は3人で奥へ。

なんとも楽しそうな声が漏れ聞こえてきます。今日も多くのお客さんが入っている様子。

賑わっているお店の雰囲気って良いですよね!居るだけで楽しくなります。大事な所ですよね。

すると大野さんの友人のスタッフさんが出迎えてくれました。

なんでも大野さんは定期的にお店に来られているようで、

笑顔で出迎えてくれた友人と話すその姿は、会社に居る時とは違う、素の大野さんがそこにはありました。

 

内装は「和」の一言。

細かな意匠がしつらえられた戸は赤く、伝統工芸品を思わせる佇まいは広々と、

まるで秋田に居るような錯覚に陥ります。素敵なお店でした。

案内された席につくと、まずはお通しでお出迎え。ここにも技が光ってました。おつまみにしては過ぎる上品さと彩、濃厚な舌触りがおじさんの心を鷲づかみです。ずっとこれでいい。

 

「食べたいものあります?」と問われると全部になりますが、とりあえず大野さんお薦めのものからいつも頼むもの、そしてお酒を注文。

お料理が来るまで手持ち無沙汰な僕はお店のスタッフさんをなんとなく見ていると、皆さんキビキビと動かれておりました。聞けば、長い時間動かれているスタッフさんも居るとか。接客の鑑です。弊社も見習わないといけません。

スタッフさんが通りかかると、大野さんに声をかけてきます。笑顔と笑い声が土間を静かに渡ります。とても穏やかな時間でした。

ああ、こういう職場っていいなぁ。しみじみ思います。

僕の以前勤めていた会社は解散になりましたが、今でも当時のスタッフで時々集まっています。

共に働いた彼らと会うと色々な話をしますが、離れ離れになっても集まれる、信頼とか友情とかいった言葉では表せない芯の強い繋がりをいつも感じます。

そういった仲間と共に仕事をしていきたいと常々思います!

 

 

お料理はどれも素晴らしくお酒にあい最高でした!嗚呼、味を思い出すだけで呑めそうです。

出汁巻き卵をはじめ、お体に優しいふんわり料理からガッツリお肉祭りまで、

スタッフさんのご好意を感じながら楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

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僕も大好き出汁巻き卵です。

こちらはお米を食べて育った比内地鶏の卵を使っているそうで、そのため色が黄色くないんだそうです。さすがは秋田、卵まで美肌という訳ですね。

味は濃厚、ふわっふわでした!大根おろしとの相性もバツグンです。

 

 

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こちらはお肉祭り。

読んで字のごとく祭りです。いろんなお肉がいっぱいです。これは本当にヤバかった!ヤバイ肉祭りです。

また食べたい逸品ですね。

 

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そしておまちかね、念願のきりたんぽです。

秋田といえばですね!そうなんです!これで!酒が!飲みたかったっ!(目頭を押さえながら

このためにはるばる来たぜと言っても過言ではない熱々きりたんぽを目の前に一同の興奮は最高潮、出汁が染み込んだきりたんぽ美味しい、この出汁を持って帰りたい、いっそ浸かりたい。お酒がとまりません。

この出汁でなんでもいけるんじゃないかと思うくらい美味しかったです。

特に山本というお酒が僕とスタッフのお気に入りになりました。これが本当に美味しかった。地元料理には地酒が本当にあいますね。地産地消といいますが、いやまったくその通りです。口当たりまろやか、危ないお酒です。

 

あまりにも美味しかったので危うく電車で来たことをすっかり忘れてしまいそうになりましたが、美味しいお酒と美味しい料理で楽しい時間を過ごせました。

ご馳走様でした!本当に美味しかったです。

雰囲気も素敵です。和です。好みです。また行きたい。いや、行きます。何故近くに無いのか・・・!

 

久しぶりでしたが、とてもゆっくり出来た時間でした。

皆さんも品川に寄られた際には、是非一度足を運んでみて下さい♪

 

秋田美彩館HP