屋外広告物の素材に対する規制は

屋外広告物は、各都道府県の条例によって規制されています。
ただし大きさや高さ、設置場所についてはある程度明確に規制することができますが、デザインや色彩、素材といった要素は明確に規制するラインをつくることは不可能です。
広告主や屋外広告物制作業者の個々に持つ「センス」「モラル」「見識」などを含む「総合的な技術力」に頼るところのものとなります。
そのため各都道府県は厳守すべき条例と共に、屋外広告物がどのようにあるのが望ましいのか、そのガイドラインを打ち出すという形で良識ある広告の設置を目指しています。
素材もそういった個々の配慮に依存する要素の一つです。
身体に害のあるとされている材料や害があるおそれがある広告手法(フラッシュやサブリミナル効果)を使用することは言語道断ですが、法で規制されていない材料を使う限り、規制することはできません。
景観を損なう広告物だなと多くの人が感じるようなものであっても、この条例に明らかに違反しない限りは、打つ手はないわけです。
周囲との景観と調和するような広告へと改善するよう誘導することしか出来ません。
ただし広告は自社イメージを打ち出すものでもありますので、他者から改善を求められるような広告であれば、当然広告主のイメージも悪くなってしまいます。
ある程度は改善に務めるであろうと考えられます。
一般的に商業景観地域は自由度が高く、工業景観地域は自由度の中にもクリーンなイメージを表す工夫を求められ、住宅景観地域は個人の日照などにも配慮しつつ花や緑を意識した方向性で、歴史文化資源地域は昔ながらの人の温かみや手仕事をイメージさせる素材感がある屋外広告物が推奨されています。
自由度が高い街中の商業景観地域や工業景観地域、住宅景観地域に比して、自然景観地域は歴史文化資源地域以上に、広告物の素材感へのガイドラインが設けられています。
出来る限り広告物は設置しないのが前提です。
やむなき場合に山間景観地域であれば高さを低くして茶系を基本とした周りに溶け込みやすい色彩で、自然素材を出来る限り使うように薦められています。
海岸景観地区自然資源地区は何で作られているかよりも、色合いや大きさを中心にガイドラインが、田園里地里山景観地域は広告物が景色に溶け込みやすいように山並みや里山の輪郭よりも内側に収まるような大きさに勤め、アースカラーで石や木などの自然素材を使用することを推奨されています。
自然と広告物がともに引き立てあったり邪魔をしないといったことに留意したものであることが望ましいのです。