突き出し看板の特徴・メリット

「看板娘」という言葉もあるように、(最近では若干死語化しているような気もしますが)まさに看板はお店にとって「顔」と言えます。常連客ならともかく、いくらその店が魅力的であっても、看板が薄汚れていたり、ボロボロだったら初めてのお客さんが来てくれるでしょうか。営業の人間の服装がだらしなく、ヨレヨレの名刺を手渡されるようなものです。看板と一口に言ってもその種類は十指に余るほどですが、「突き出し看板」の特徴について書いてみます。
「突き出し看板」と聞いてもどのようなものかピンと来ないかもしれませんが、建物の外壁から道路に向かって直角に「突き出し」ていて、横から見えるように表示しているタイプのもの、と言えばわかりやすいでしょうか。「袖看板」と呼ばれる場合も多くあり、街を歩けば必ずといっていいほど目にする種類です。
正面に掲げた看板だと、店の正面に近づかないと見えません。自動車だと、ほとんどの場合気づかずに通りすぎてしまうでしょう。(気づいてブレーキをかけても間に合わないでしょう。)その点、突き出し看板は多くの場合は建物の高い場所に掲げてあるので、道路沿いに来た人にも遠くからでも気づいてもらえます。また、雑居ビルの1階以外の店は、この看板だけが頼りと言ってもいいでしょう。店を探す方にとっても、突き出し看板はビルの何階にどの店があるかが分かりやすいものとなります。多くの場合は両面に表示されるので、どちらの方向から来ても分かるのも特徴です。
夜には看板に照明をつけてアピールしたい場合にも突き出し看板は適しています。都市部や繁華街には欠かせない、夕方以降に電気が点灯するものを特に「付き出し電飾看板」と呼ぶことがあります。従来は、アクリル製の看板面を金属製のフレームで囲ったものがほとんどでした。最近では、アクリル板の代わりに「フレキシブルフェイスシート」(略称FF)という素材が増えてきました。これはテント生地に特殊なコーティングを施したもので、軽量で丈夫な上に、内側に照明を灯しても美しいので、付き出し電飾にも適しているのです。その利点は外観だけでなく、アクリルと違って経年劣化や強い風で割れてしまう恐れがありません。これは、ランニングコストだけの問題ではなく、店の近くを通行する人への安全性が増すという特徴がある点も無視できないところです。
ネットショッピングが急速に成長している現代にあっても、突き出し看板は今日も店の顔として働き続けるでしょう。