青色LEDの登場で変化するLEDサインの世界

旧来の看板業界は、大手内装工事業者や広告代理店の下請けとして仕事をする業者が大部分を占めていました。
個人事業主であることも多く、そのほとんどは専門的な技術を持つ職人でした。
けれどもパソコンソフトやプリンタが進化し、誰でも簡単にデザインや印刷ができるようになると、看板職人の技術は必要とされなくなっていきます。
さらにスマートフォンなどが普及し、広告媒体が多様化するにつれ、看板そのものの重要性が低下します。
こうして看板業界の低迷が始まり、廃業する会社も増えてきました。

その一方、広告プランナーあるいはデザイナーとして、独立した道を行く看板業者も現れています。
経験豊富な職人としての技術と、専門的なデザイナーの知識を取り入れ、看板に新たな価値を付加しようと努力しているのです。
このような業者は互いにネットワークを結んだり、webを介してエンドユーザーと直接取引したりすることで、中間コストを削減しています。
従来の看板業者は営業努力を疎かにしていたという反省から、現在では商品のPRに積極的な会社が多く見られます。
またこれをビジネスチャンスと見て、看板業界の外から新たに参入する業者もあります。

新しい看板といえば、近年普及の著しいLEDサインがあります。
青色発光ダイオードがノーベル賞を受賞したことは、2014年の大きなニュースになりました。
ledは電球の10倍以上の寿命を持つうえに、消費電力が極めて小さく、長時間点灯している看板ほど節電効果が高くなります。
またledはガラス管を使用しないため、割れたり欠けたりする危険が少なく、屋外の使用にも向いています。
さらに輝度が高いため、昼間でも遠方からでも目立ちやすいという特徴があります。
こうしたことから、LEDサインは新しい看板の形として注目を集めています。

ledは初期費用こそ高いものの、トータルコストでは電球やネオンよりも有利になります。
また施工そのものは難しくないため、家内工業でも充分に対応可能であり、LEDサインを取り扱う看板業者は多数存在します。
しかし宣伝効果を最大限に発揮させるためには、クリエイターとしてのセンスが必要になります。
とりあえず光らせておけば良いという考えでは、他の広告媒体との競争に勝てないでしょう。
サインボード単体のみならず、会社や店舗の設計全体とバランスさせたデザイン感覚が、これからのLEDサインでは重要になると考えられます。