5年ぶりに「フタマタ」へ。

かんばんは。プランナー藤原です。

先日5年ぶりに運転免許証の更新に行ってきました。

場所は、神奈川県警察運転免許センター、通称「フタマタ」。

しかも今回は違反者講習です。

「またいつかゴールドを。」

そんな小さな決意を胸に、自宅を出発しました。

建物は2018年に建替えられ、コンクリートやアルミ、ステンレスとガラスの外観で無機質でシュッとしたイメージです。

見上げると、建物の最上部には大きく掲げられた

「神奈川県警察運転免許センター」

という施設名。

無機質な外観にチャンネル文字が浮かび上がるように取り付けられ、曇り空を背景にすると、不思議なくらい存在感が際立ちます。

派手ではない。

でも確実に目に入る。

公共施設らしい落ち着きと威厳を感じるサインでした。

看板屋としては、こういう「目立たせすぎない存在感」に、つい見入ってしまいます。

ただ自分の中で「二俣川」と聞いて脳内再生されるイメージは建替え前の昭和感が色濃く残るあの建物です。

時代の流れや老朽化で建替えもしょうがないのかもしれませんが、以前のあの建物のほうが私は好きでした。

施設内には案内表示が本当にたくさんあります。

けれど、不思議なくらい迷わない。

[受付]

[視力検査]

[写真撮影]

[講習室]

人の流れに合わせて自然に視線が誘導されるよう設計されていて、立ち止まってキョロキョロしている人をほとんど見かけませんでした。

これは案内表示として、とても優秀な証拠です。

良いサイン計画というのは、「見られること」が目的ではありません。

「迷わせないこと」

それが最大の役目です。

大きく表示された「写真撮影」の文字。

その下には英語表記の「PHOTO SHOOT AREA」

そして遠くからでも識別できる大きな「6」の数字。

文字の大きさ。

色のコントラスト。

余白。

情報の優先順位。

どれも実によく考えられています。

仕事柄、私はどうしてもそんなところばかり見てしまいます。

「もう少し文字間を詰めてもいいかな。」

「いや、この余白だから遠くから読みやすいのか。」

そんなことを考えている間にも、人は次々と吸い込まれるように撮影室へ入っていきます。

誰も迷わない。

案内表示としては百点満点です。

講習そのものは、決して楽しい時間ではありません。

事故映像を見て、安全運転について改めて考えさせられます。

滑舌の悪い講師の方が何度も口にしたのは、

「慣れが一番危険です。」

という言葉でした。

車の運転は毎日のようにしていると、どうしても感覚が鈍ります。

「このくらいなら。」「急いでいるから。」「一度くらい大丈夫。」

その小さな油断が事故につながる。

分かっているつもりでも、改めて聞くと胸に刺さります。

そして帰り道、ふと思いました。

看板も運転も、実はよく似ています。

優れた看板は、自分を主張しません。

ただ、必要な人を必要な場所へ導くだけです。

優れた運転も同じです。

上手な運転は目立ちません。

急加速もしない。

急ブレーキもしない。

周囲の人が安心して通れる空気をつくる。

それが本当に上手な運転なのだと思います。

新しい免許証を財布へしまい、センターをあとにしました。

次回のゴールド免許は何年後でしょうか・・・?

少なくともこれから最低6年間はブルー免許との付き合いが続きます。

次にここに来るのは3年後。

もちろん、その時も今日見た案内表示を、また仕事目線で眺めてしまうのでしょう。

職業病は、なかなか更新できそうにありません。