【前編】コインランドリーの看板製作で重要なこととは?集客アップのための看板デザインを徹底解説!

日に日に寒さが増す冬の季節は、コインランドリーの繁忙期といわれます。

コインランドリーの顧客層というと、一人暮らしの学生さんやビジネスマンをイメージされる方が多いと思います。しかし、共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化にともない、昨今はファミリー層や主婦、高齢者世帯などさまざまな層の人がコインランドリーを利用するようになりました。

コインランドリーは店舗の性質上、近隣住民の方がメインターゲットとなります。集客力を上げるには、コインランドリーを初めて利用する人や、地域に越してきた人が安心して来店できるような店舗づくりが大切です。そして、店舗の第一印象を決定づけるのが「看板」なんです。

今回は、コインランドリーの看板製作を行うにあたり、顧客層の絞り込みやイメージアップのコツを徹底解説します。

コインランドリーの需要が急増中!?顧客層や利用目的は?

横断歩道を渡る人たち

コインランドリーは、店内に洗濯機や乾燥機を備えているセルフサービス式の店舗です。文字通りコインを入れることで洗濯機などが使用できるようになっています。

諸説ありますが、日本初のコインランドリーは、戦後の1953年、東京都品川区に設置されたと言われています。自宅に洗濯機がなくても衣類を洗えることから、一人暮らしの学生や独身者、ビジネスマンを中心に普及していきました。

そんなコインランドリーですが、近年は顧客層や利用目的に変化が現れているのです。まずは、看板デザインの下準備として、ターゲットを絞り込んでいきましょう。

コインランドリーの店舗数と利用頻度

コインランドリーの利用頻度の円グラフ

※データ引用:エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン株式会社|洗濯・コインランドリーに関する調査

需要が急増しているというコインランドリーですが、2022年には国内店舗数が25,000店を上回ったと話題になりました。実際にコインランドリーがどれくらいの頻度で利用されているかは、2022年2月に実施されたインターネット調査が参考になります。

対象となる20~50代の男女400名のうち、直近1年以内に利用した人は全体の31.8%でした。以前利用したことのある人と合わせると、全体の約7割がコインランドリーの利用経験があることになります。

コインランドリーの利用目的と繁忙期

コインランドリーの利用目的の棒グラフ。毛布や布団などの大物を洗いたいときが1番

※データ引用:エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン株式会社|洗濯・コインランドリーに関する調査

同調査では、コインランドリーの利用目的についても興味深い結果が出ています。

コインランドリーを利用するのはどんな時かという設問に対して、もっとも多く回答を集めたのが「毛布や布団などの大物を洗いたい時」でした。

洗濯機で寝具を洗おうと思っても、洗濯機に入らなければ洗うことができません。薄い夏用布団であれば洗濯機に入れることは容易いですが、羽毛布団やこたつ布団など厚さのあるものは大型の洗濯機でないと入りません。自宅で洗えない物を洗いたいという顧客心理が顕著ですね。

SNSでも、寝具を洗う目的でコインランドリーを訪れる人の声が目立ちます。

次に多かったのが「悪天候が続く時」という回答でした。梅雨の時期などで洗濯物が乾きにくい時、部屋干しだと乾くのに時間がかかりますから、それを苦にしてコインランドリーに駆け込む人が多いわけです。

一般的にも、コインランドリーの繁忙期は、梅雨シーズンの6月頃や気温が低い11~2月頃だと言われています。最近では花粉症の人が増えているため、屋外に干せないという理由から3~5月も需要が多いです。言ってしまえば、コインランドリーを利用する方は1年中いるということになります。

集客アップが狙える冬から春にかけて、看板がピカピカの状態でお客さんを迎えられるようにしておきたいものです。看板のリニューアルを検討されているオーナーさんは、すぐにでも準備を始めましょう!

コインランドリーを利用する人の年齢性別

コインランドリーの今後の利用移行のグラフ。消極的な利用傾向が強い。

※データ引用:独立行政法人中小企業基盤整備機構 市場調査データ|コインランドリー

独立行政法人中小企業基盤整備機構が2019年に行ったインターネット調査では、コインランドリーを利用したいかどうかの意向について「ぜひ利用したい」「どちらかというと利用したい」「どちらともいえない」と答えた人が全体の56%でした。

中でも、積極的な利用意向を持つ人は男性19%、女性27%と女性の方が高いのは意外な結果といえます。30代男性や20~40代女性にその傾向が強いため、看板デザインの際はこの辺りの年齢層をメインターゲットに絞ってみるのが良いでしょう。

ただし、コインランドリーを利用する人の年齢層は、店舗のエリアや周辺環境によっても異なります。東京都市部でワンルーム賃貸が密集する地域では10~20代の学生や単身者、高齢者世帯なども顧客にできる可能性があるため、周りにどんな人が住んでいるか調査しておくのがおすすめです。

共働き世帯の増加と顧客層の拡大

ガッツポーズをした男女の写真

これまで、コインランドリーは都市部に多く存在し、単身世帯が主な顧客となっていました。

しかし、共働き世帯の増加に伴い、昨今は顧客層が拡大しています。

「令和4年度東京都福祉保健基礎調査」では、小学生までの子どもを育てる親世代における共働き世帯の割合は66.7%という結果が出ています。共働き世帯の割合が過去最多であること、正規の職員・従業員の割合が高いことからも、家事にかけられる時間の減少が伺えます。

※データ引用:東京の子供と家庭 令和4年度福祉保健基礎調査|東京都

こうした背景から、東京都の子育て世帯やファミリー層が多く住むエリアでは、コインランドリーの需要が増えていると考えられます。例を挙げるなら、子育てサポートが充実している港区や千代田区、ファミリー層に住みやすいと人気の多摩市、町田市などです。

ファミリー層の多いエリアや東京郊外のコインランドリーにおいては、子育て夫婦やお子さんに受け入れられやすい看板デザインを心がけると良いでしょう。

コインランドリーに対する印象の実態を調査!イメージアップのコツは?

コインランドリーの店舗写真。コインランドリーのサインが貼ってある。

先のアンケート結果やSNS調査などから、コインランドリーを利用したいと考えている人が多いことが分かりました。しかしその一方で、コインランドリーの利用に対して消極的な意向を持っている人もいます。

そういった方たちが絶対にコインランドリーを利用しないかといえば、そうではありません。もし、オーナーさんがより多くの客層を求めるのであれば、コインランドリーに対する印象の実態を知っておき、イメージアップを計ることをおすすめします。

ここでは、看板デザインの際に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

ポジティブイメージを伝える

コインランドリーの利用に対して消極的な意向の人を顧客にするには、コインランドリーのポジティブイメージを積極的に伝えるのが有効です。

コインランドリーの印象についてSNS調査してみたところ、外観が店舗のイメージに大きく影響することが分かりました。

店舗の外装や看板が老朽化していたり、照明がなかったりすると、「怖い」「暗い」といった印象を抱かせてしまう恐れがあります。

コインランドリーは女性一人での利用も多く、夜間訪れるお客さんもいるため、「明るい」「気軽に入りやすい」などのポジティブなイメージを持たせることが大切です。

看板デザインにおいては、

  • 看板に照明を付ける
  • 明るい色を取り入れる
  • 可愛らしいイラストを掲載する

などの工夫をしてみてください。

清潔感や親しみやすさを優先する

不衛生さや不潔なイメージを与えないためにも、コインラインドリーの看板デザインでは清潔感を優先してください。

利用前にはネガティブなイメージを持っていた人が、利用後に常連客になったケースは非常に多いです。まずは、お客さんに入店してもらうことを目標にしましょう。

看板で清潔感を出すには配色が重要です。清潔感を与える色は白ですから、基調色にするかあるいは基調色と組み合わせて用いると良いでしょう。水色も白と同じく清潔感を与える色であり、爽やかさや繊細さを連想させるため、コインランドリーの看板に向いています。

メインターゲットを女性に絞るのであれば、女性らしさや柔らかさをイメージさせる配色もおすすめ。例えば、ピンクやベージュ、アイボリーなどの明るい色やパステルカラーを用いるのも良いですね。

また、「コインランドリーは価格が高い」という印象を抱いている人もいるため、地域密着型の店舗を目指す場合は重厚感を表現しすぎないのがベターです。お手頃な価格を自店の売りにする場合は、サブ看板を積極的に用いて安さをPRしましょう。

設備や独自のサービスなど強みを伝える

コインランドリーの壁面サイン。カフェと洗濯機のサインがシンプルでかわいい印象。

東京近郊にはコインランドリーが多数存在するため、競合店との差別化を計るべく設備を充実させたり独自のサービスを導入したりする店舗は少なくありません。

最近では、コインランドリーにカフェを併設した「ランドリーカフェ」や、フィットネスジムを併設したコインランドリーなどが次々とオープンしています。こうした特殊なサービスは他店にはない強みとなるため、ぜひ看板に記載してアピールしていきましょう。

コインランドリーの需要増加に伴い、顧客ニーズが多様化している点にも注目してください。布団や毛布などが洗濯できる大型洗濯機はもちろん、乾燥機、シューズ専用洗濯機、ペット用品専用洗濯機なども需要の大きい設備です。これらの設備があるだけでお客さんが入店を決める可能性が高いため、必ず看板に記載しましょう。

まとめ

コインランドリーの店内写真

コインランドリーの看板製作の最重要課題は、顧客層の絞り込みとイメージアップの方法です。この2点がクリアできれば、看板デザインはそんなに難しいものではありません。

しかし、いざ看板デザインに取り掛かると、なかなかいい案が浮かばない…というオーナーさんもいらっしゃると思います。

弊社・オーエスアートでは、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板製作および施工を行っております。創業27年、製作施工実績5万件以上の看板専門店に皆さまの集客アップをお手伝いさせていただけませんか?

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1.独立行政法人中小企業基盤整備機構 市場調査データ|コインランドリー

2.エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン株式会社|洗濯・コインランドリーに関する調査

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