【後編】ライブハウス・小劇場・スタジオの看板製作のポイントをジャンル別に解説!

記事の前半では、東京や横浜のライブハウス・小劇場・スタジオに看板を設置する目的やメリット、ジャンル別の看板製作のポイントをご紹介しました。

後半では、引き続きライブハウスや劇場の看板デザインについて詳しく解説します。

ライブハウスや劇場の看板はおしゃれなデザインで人目を惹くことも大切ですが、安全性や耐久性を最優先しなければなりません。

今回は、看板の種類や施工事例、台風対策を中心にご紹介しますので、集客を目指す方はぜひ参考にされてください。

ライブハウスや小劇場で集客に効果的な看板の種類とは?

看板にはさまざまな種類がありますから、どの種類の看板を選べばよいのか分からないと悩んでいる方も多いことでしょう。ここでは、ライブハウスや小劇場で集客に効果的な看板の種類をご紹介します。

台風シーズンの強風対策についても説明しますので、これから施設をオープンするオーナーさんやご自身の劇団・ユニット・バンドの看板製作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

壁面看板(ファザード看板)

建物のシャッターの写真。看板としても工夫できる。

建物や出入口の壁面に設置するのが壁面看板です。いわば、店舗や施設の「顔」と呼べる看板ですので、来場者の第一印象を決めるといっても過言ではありません。施設の目印でもあるため、運営するにあたり壁面看板が必須です。

◆壁面看板の素材について

壁面看板は骨組みとパネル板の部材で構成されており、それぞれ数種類の素材から選ぶことが可能です。パネル板に関しては、軽量で加工がしやすく、錆びに強いアルミ複合板が近年の主流となっています。アルミ複合板にインクジェット出力シートを貼り付けたものは、価格も安く導入しやすいです。

骨組みに用いられる素材には4種類があり、メリット・デメリットが異なります。

素材メリットデメリット
鉄骨大きな看板や重量がある看板も安定して設置できる、耐久性が高く台風の強風にも強い錆が発生しやすい、基礎工事が必要で費用が高くなる
木材費用が安いため短期の使用に向く、温かみのあるデザインになる、軽量なので建物への影響が少ない雨に弱く腐食しやすい、耐久性が低く強風に弱い
ステンレス強度が高く強風への耐久性もある、錆びや腐食に強い、高級感がある鉄骨以上に費用が高くなる、メンテナンスが必要
アルミ軽量で錆びにくい、メンテナンスが楽、価格も比較的安価やや強度が低く台風の強風に弱い

◆壁面看板の台風対策について

歩道の上になぎ倒された樹の写真。

小~中型のアルミ複合板を用いる場合、看板の隅に穴を開けて電動ドリルで壁に取り付ける方法もあります。この方法であれば、凹凸のある壁にも看板設置が可能ですし、耐久性と費用の安さを両立できます。また、取り付け後に看板と壁面との間にコーキング処理を行うことで雨水の侵入を防ぐことも可能です。

壁面看板の台風対策で最も重要なのが、適切なメンテナンスです。台風の時期になると、看板が落下したというニュースをよく耳にします。看板の取付方法に問題がある場合はありますが、多くは看板の老朽化が原因です。

劣化した看板は風や振動に弱く、取り付けボルトにも緩みが生じています。定期的に目視点検を行い、「看板に変形や破損はないか」「ボルトは緩んでいないか」を確認し、気になる場合は看板を新しくするなど適切に対処しましょう。

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アルミ複合板のパネル看板は通販で購入することも可能です。オーエスアートが運営する看板通販サイト「ウェブカン」では、データ入稿やデザイン依頼でご希望の看板をご提供しております。UVカットラミネート加工で屋外への設置にも適しています。屋外でも、館内・会場内の案内板やイベント告知など幅広くご活用いただけます!

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◆切り文字看板について

切り文字看板とは、文字を立体的に見せた存在感のある看板のことです。金属を箱型に加工するチャンネル文字と、樹脂素材にアルミ複合板やアクリルなどを組み合わせたカルプ文字の2種類に分けられます。

演劇で有名な下北沢の本多劇場や有名なライブハウスでは、壁面看板に切り文字看板が用いられています。どの看板も配色やフォントの選び方が秀逸で、会場のイメージに合ったものばかりです。

ネオンサイン(LEDネオン看板)

ネオンサインの写真。ガラス管が光り、赤く照らされているのが特徴的。

ネオンサインとは、ガラス管の中に特殊なガスを充填させ、電極に電圧をかけることで発光させる看板のことです。

カラフルで華やかな見た目やレトロな雰囲気が人気で、音楽ライブやダンスイベントをメインとするライブハウスでよく見かけます。実際に東京や横浜の繁華街に出向くと、多くのネオンサインが目に留まることでしょう。ライブハウスでは定番ともいえるネオンサインは、店舗の呼び込み役をしてくれます。

しかしながら、高電圧を使用するネオン管は消防法で規制されており、設置の際に消防機関に申請が必要です。また、都道府県によっては、ネオン管の使用自体を禁止しているところもあります。たとえば、東京都ではネオン管の使用を一部の地域で禁止しており、赤色光や点滅の禁止をしています。

参考文献:環境省 3-3-1 光害防止条例

◆ネオンサインに代わるLEDネオン看板

色とりどりに発光しているプラスチック製の棒の写真。

ネオンサインは感電事故や台風などで割れるリスクがあり、危険性が問題視されています。金属製の看板の耐用年数は10年となりますが、ネオンサインの耐用年数は3年です。寿命が短くメンテナンスに手間がかかるというデメリットもあります。

そこで最近は、ネオンサインに代わるLEDネオン看板が主流となりつつあります。

LEDネオン看板とは、アクリルやシリコン製のチューブの中にLEDモジュールを内蔵して発光させる看板です。ガラスを使用していないため、台風の強風で割れる心配がありません。

省電力ですので、イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも削減できます。定電圧で動くため、感電事故のリスクも低いです。LEDは寿命が長く、一般的にはネオンの約15倍の寿命があるといわれています。

ネオンサインを検討される際は、LEDネオン看板も視野に入れてみてください。

参考文献:国税庁 主な減価償却資産の耐用年数表 › taxanswer › shotoku › pdf

ネオンサインの光は煌びやかで美しいだけでなく、街に賑やかさを与えてくれる存在です。配色を決める際は、色が与えるイメージなどを考慮すると良いでしょう。例えば、横浜のライブハウス「セブンスアベニュー」のブルーを基調としたネオンサインは、海の近い立地やクールさを連想させます。

袖看板

敵国劇場にある「袖看板」の写真。

袖看板とは、建物から突き出すような形で設置される看板です。遠方もしくは建物の側面からの視認性を高める目的で使用されます。

ビルが密集する東京などでは特に必要性の高い看板で、自然と人の視界に入るため、集客に大きな効果が期待できるでしょう。

建物の壁に直接取り付けるのが一般的ですが、凹凸があって壁に取り付けができない場合はポールを立ててから袖看板を取り付ける方法をとります。

1階はもちろん、会場が2階以上にある場合でも袖看板を設置するメリットは大きいです。

高所に設置することでお客さんの目印にもなりますし、施設の宣伝ツールとしても活躍してくれます。

◆袖看板の台風対策について

袖看板は通路側に出ている分、風を受けやすいです。壁面看板以上に台風対策を意識しなければなりません。看板が剥がれている、金具が緩んだり腐食したりしているなど老朽化が進んでいる場合は、早急にリニューアルを考えてください。

袖看板をおしゃれなデザインにすれば、ライブハウスや劇場のブランドイメージ向上につながります。施設の名称やロゴなど最小限の情報に留めること、建物や周辺の景観になじむことがデザインのポイントです。集客に成功している施設の看板は、シンプルで洗練されたものが多いですね。

スタンド看板(立て看板)

「イベント情報」と書かれた立て看板の画像写真

スタンド看板は、文字通り立てて使用するタイプの看板です。通路や施設の出入口に設置することが多く、人目に留まりやすいメリットがあります。

光らない非電飾タイプと夜間に光る電飾タイプの2種類があります。形状にもさまざまなものがあり、「A型看板」「T型看板」「L型看板」「R型看板」の4種類に分けられます。両面に表示したい場合はA型もしくはT型、片面に表示したい場合はL型もしくはR型を選ぶと良いです。

他の看板では最小限の情報しか掲載することができませんが、スタンド看板には多くの情報が記載できます。掲載内容の自由度が高くイベントの告知にも活用できます。

◆スタンド看板の台風対策について

キャスター付きのスタンド看板は移動しやすいのがメリットですが、傾斜面に置くと意図せず動いてしまうことがあります。風の強い日などは屋内に移動させるか、ウエイトで固定するようにしてください。

強風が吹いている時は設置しない方が無難ですが、どうしても必要な時にはロープなどでしっかりと固定するようにしましょう。電飾タイプの看板は雨水による漏電にも注意が必要です。

◆スタンド看板は手書きが人気

手書き看板は、ライブハウスや劇場で圧倒的に人気があります。その理由は主に3つです。

  • 掲載内容を簡単に書き換えることができる
  • イラストや文字を自由に入れられる
  • 手書きの温かみや親近感を与えられる

ライブハウスや劇場では、イベント内容や出演者が頻繁に変わるため、手書き看板は使い勝手が非常に良いです。オーナーさんやスタッフの方の個性や人柄が出やすいため、特に小規模な施設で好まれます。

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ウェブカンで販売しているA型スタンド看板は、ライブハウスや劇場の手書き看板に最適です。チョークで手書きが可能で、折り畳みも簡単にできます。マグネットも使用できるため、イベントのフライヤーやチラシ、写真を貼り付けるのにも使えます。

参考価格:25,752円(税込)~

看板の完成度が高いと、作品やライブへの期待感も高まります。大きな会場であっても手書き看板の人気に違いはないようです。イラストや写真などを盛り込み、オリジナリティのある看板に仕上げたいですね!

垂れ幕(横断幕)

不動産や飲食店の垂れ幕が並べられた商店街の写真。

垂れ幕(横断幕)は、塩ビ素材のターポリンで製造された薄手の看板です。

下町の商店街や居酒屋などで馴染み深い方もいらっしゃるでしょう。設置するだけで賑やかな印象になるため、イベントやお祭りに最適な看板です。

素材に直接インクジェットプリントが可能なので、人物画像や背景を使用したフルカラー印刷も大変綺麗に仕上がります。多機能で安価などメリットが多いため、舞台公演や音楽ライブ、クラシックコンサート、ダンス、お笑い、落語など幅広いジャンルで使用されています。

◆垂れ幕(横断幕)の台風対策について

風圧を軽減するメッシュタイプの垂れ幕を採用したり、縫製の際に補強ロープを付けたりすることで風対策をします。ポールやフェンスに取り付ける時に、ロープや結束バンドで固定すれば風で飛ぶのを防げます。

また、垂れ幕にスリット(切り込み)を入れて風の影響を軽減することも可能です。

ただし、風で飛ばされたり破れたりすることがあるため、台風の時は屋外に設置しない方が良いでしょう。

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垂れ幕・横断幕 450mm×910mm サイズフリー|デザイン看板通販 -WEBCAN-

ウェブカンでは幅広いサイズの垂れ幕・横断幕に対応しています。劇場やホールに長期間設置する看板はもちろん、イベントや告知用で短期間使用する看板にもおすすめです。デザイン次第でポップな印象にも落ち着いた印象にもなりますので、使用用途を選びません。

参考価格:9,039円(税込)~

垂れ幕や横断幕は、ライブハウスのステージやアイドルの生誕祭に用いられているのをよく見かけます。インパクトが強く特別感があるため、出演者の方のモチベーションアップにも効果的です。漫才や寄席、演芸を披露する会場に設置すると、厳粛な雰囲気を演出できます。

ライブハウスや劇場の看板をおしゃれなデザインに!実際の施工事例をご紹介します

看板はライブハウスや劇場の顔ですから、常にピカピカで綺麗な状態にしておきたいものです。施設のオーナーさんは、出演者の方の演奏や作品を多くのお客さんに見聞きしてもらうためにも、集客力アップに努めましょう。

弊社・オーエスアートは、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板製作を行う看板専門店です。さまざまな業種で看板の施工実績を積み重ねてまいりました。

ここでは、実際にオーエスアートが製作した看板の一部をご紹介していきます。

STUDIO 44KEYS 様(東京都町田市)

東京都町田市にある多目的スタジオ「STUDIO 44KEYS」様の看板を施工いたしました。

切り文字看板は、劇場やスタジオで特に人気の壁面看板です。こういった施設はコンクリート打ち放しのビルの一室にあるケースが多いため、都会的でおしゃれな立体文字との相性が抜群に良いです。

スタジオ名称とロゴのみというとことんシンプルなデザインになっています。

ゆる学徒カフェ様(東京都豊島区)

東京豊島区、池袋駅徒歩すぐの所にある「ゆる学徒カフェ」様の看板を施工いたしました。

カフェバーでありながらラジオスタジオを併設しており、明るくオープンな雰囲気を大切にしました。店舗は建物の2階にあるため、初めてのお客さんが迷うことのないよう、表示にも配慮しております。

こちらのお店ではトークイベントが不定期で開催されるので、スタンド看板なども活用できると思います。

アズ大森ビル様(東京都品川区)

東京都品川区にある「アズ大森ビル」様の看板を施工いたしました。テナント様の業種は違いますが、ビルの中で劇場やスタジオを運営する場合の参考にしていただけます。

階数表示を掲載しておけば、目的の会場が何階にあるのかが一目瞭然。切り文字看板はバックライトチャンネルの手法で夜間でも目立たせることが可能です。

道路に面した立地ということで、カッティングシートを貼り付けました。建物内の目隠し効果がグッとアップしています。

まとめ

ハウススタジオで、ステージに向かって拍手をする女性の後ろ姿の写真。

前後編にわたり、ライブハウス・小劇場・スタジオ・ホールなど、芸術や音楽に関連する施設の看板をご紹介しました。

東京や横浜など人の多い都市では、おしゃれな看板デザインと同時に、安全性を維持して落下事故や倒壊などを防ぐ配慮が必要です。看板などの屋外広告物には安全管理義務があるため、オーナーさんは常に看板を良い状態に保たなければなりません。

看板製作を業者に依頼する際はホームページなどを参考にされると思います。看板デザインだけを見るのではなく、製作過程やお客さんの満足度も確認しましょう。

弊社・オーエスアートでは、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板製作をおこなっています。看板製作において最重要といえる、国家資格「屋外広告士」を持ったプロがいる看板屋です。安心してご相談いただけます。

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