前編では、接骨院(整骨院)の需要や看板デザインにおける重要なポイント、広告規制について解説しました。
接骨院や整骨院(以下、接骨院で統一)に来院する方は、ケガや痛みの治癒が目的であるケースが多く、「なんとなく」「ふらっと入る」というパターンが極端に少ないといえます。ターゲットは明確な目的を持って施設選びをするのが基本、というのを頭に置いておきましょう。
それを踏まえ、今回からは接骨院の具体的な看板デザインや種類をご紹介していきます。
看板デザインで悩みやすい「色の選び方」や「掲載する内容」についても、ぜひ参考にしてください。
接骨院の看板の配色はどうする?色選びのポイントとは?
色はそれぞれ異なるイメージを与えることから、使い方次第で集客効果に大きく差が出る可能性があります。
同じ看板デザインでも、配色が違うだけで全く違う看板に見えることさえあるのです。特に、外観に大きな影響を及ぼすメイン看板の配色には気を配りたいところですね。
そこで、まずは接骨院の看板の配色や色選びのポイントをまとめていきます。
看板の配色の重要性
買い物など日常のちょっとした場面でも、無意識に好きな色を手に取ることがあると思います。例えば、同じデザインで色違いの洋服があった時、好きな色を選んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
人の行動を決めるのは、本人が自覚していない「潜在意識」が90%以上を占め、自覚できている顕在意識はわずか10%程度だといわれています。つまり、看板にメインターゲットが好きな色を組み込むことで、潜在意識にアプローチが可能というわけです。
出典:潜在意識活用で、ビジネスを加速させる アファメーションのススメ:福島 だいすけ | 財経新聞
メインターゲットに好かれる色を考える
メインターゲットに好かれる色を考えるうえで、「赤、緑、青、黄、茶、橙、紫の7色の中で、一番好きな色はどれか?」というアンケート調査が役立ちます。
同調査は、20歳以下~60代以降までの男女を対象に実施されたものです。幅広い年齢層にとったアンケートですが、青色の人気が圧倒的に高いことが分かります。ただし、この結果はあくまでも総合であり、年齢・性別ごとにみると比率が異なります。
青色が好きと答えた比率がもっとも高かったのは、29歳以下の男性で48.8%でした。つづいて、緑色の比率が高かったのは60代以上の男性で23.2%。赤色と紫色は29歳以下の女性でそれぞれ21.5%と14.3%。オレンジ色は50代女性で13.7%。黄色と茶色は30代女性でそれぞれ11.4%と7.2%となります。
接骨院の潜在需要が20代~40代男性や20代、40代女性と考えると、青色や赤色、紫色が配色の候補に入ります。また、利用意向がない層(60代の男性・女性)の潜在需要の掘り起こしを考える場合、緑色などを候補に入れても良いでしょう。
色の持つイメージや効果を考える
色はそれぞれ異なるイメージを持っており、心理的効果も違います。つまり、看板の配色によってターゲットに与える印象をコントロールできるわけです。
色の持つイメージ
■赤 | 情熱的、エネルギッシュ、派手 |
■青 | 爽やか、静か、信頼、知的、誠実 |
■緑 | 爽やか、安全、平和、健康、若い |
■オレンジ | 暖かい、陽気、楽しい、元気 |
■黄 | 明るい、目立つ、元気、幸福 |
■紫 | おしゃれ、上品、高貴、神秘的 |
■茶 | 落ち着き、渋い、ぬくもり、大地 |
代表的な7色のそれぞれが持つイメージを比較してみました。まずは、お客さんに与えたい印象や接骨院のコンセプト・ビジョンに合う物をピックアップしてみましょう。
そこから、デザインにおける配色ルール「6:3:1の法則」に当てはめていきます。これは、メインカラー6割:サブカラー3割:アクセントカラー1割が良いとされている法則です。
サブカラーの持つ役割は、メインカラーを引き立てたり、統一感を出したりするところにあります。
アクセントカラーは、配色を強調したり、配色に変化をもたらしたりするものです。あえて目立つ色を使うことで、看板デザインをおしゃれにする手法もあります。
実際の看板デザインでは、視認性(見つけやすさ)や可読性(読みやすさ)を考慮して配色を選びます。例えば、青と黄は視認性が高く、ピンクと赤は視認性が低い配色とされています。
接骨院に必要なメイン看板は3種類!おしゃれなデザインや掲載する内容もご紹介
接骨院の看板デザインでは、体の不調に悩む人や痛みを改善したい人に寄り添う気持ちを大切にしたいところ。しかしその一方、広告の規制で看板に記載できる内容に制限があります。ですから、「悩みが解消される」「施術に信頼がもてる」といったイメージをいかに上手く伝えるかが重要です。
ここでは、接骨院に必要なメイン看板の種類やデザインのポイントをご紹介していきます。
壁面看板
※弊社・オーエスアート施工の壁面看板です。
壁面看板とは、施設の壁面に設置して広告表示する看板です。主に建物の正面に設置されることから、ファザード看板とも呼ばれます。単純に宣伝効果を得る目的のみならず、施設の存在を周知するのに重要な役割を持つものです。
一般的に壁面看板というと、横長の形状かつ施設名称やロゴマークを入れたシンプルなデザインで製作されます。建物の側面や通行人の目線に合わせ低い位置に設置する場合、正方形に近い形状で製作されることもあります。
接骨院の壁面看板には照明がおすすめ
夜間に施術を行っている接骨院では、壁面看板に照明を取り付けるのがおすすめです。
看板照明には、スポットライトで光を当てる「外照式看板」と看板内部に照明を組み込む「内照式看板」の2種類があります。
照明の光源には蛍光灯やLEDが用いられますが、寿命の長さや消費電力の少なさからLEDの方がメリットは大きいです。
ロゴマークやイラストを入れよう
接骨院の壁面看板にインパクトを持たせるには、ロゴマークやイラストを入れるのが効果的です。施設オリジナルのロゴマークがなければ、ほねつぎをイメージするイラストを掲載しても良いでしょう。
また、ひらがなや漢字表記と併せて英語表記も記載するとスタイリッシュな印象になります。
弊社のおすすめ商品!!
看板通販サイト「ウェブカン」では、接骨院の壁面看板に最適なパネル看板を販売しております。600×600㎜の小さめ&正方形タイプのご用意もあるため、サブ看板としてもご使用いただけます。
軽量で耐久性のあるアルミ複合板、紫外線に強いUVカットラミネート加工を採用。屋外使用でも安心です。
参考価格:4,277円(税込)
立体文字看板
※弊社・オーエスアート施工の立体文字看板です。
立体文字看板とは、厚みのある文字を使った立体的な看板のことです。
平面的な文字に比べて存在感があるため、通行人の目を惹きやすく、高い集客効果が期待できます。
おしゃれで洗練された印象を与えることから、東京や横浜などの関東エリアでは、飲食店から美容室、クリニックまで幅広い業種で立体文字看板が使用されています。
立体文字看板の種類
立体文字看板には「切文字看板」と「箱文字(チャンネル文字)看板」の2種類があります。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
特徴 | 素材 | |
切文字看板 | 薄い、スマートですっきりとした印象、耐久性は5年以上と短い | カルプ材や木材、プラスティック、金属など |
箱文字看板 | 厚い、重厚感や高級感がある、耐久性は10年以上と長い | ステンレスや銅、アルミなどの金属中心 |
地域の人をメインターゲットとする接骨院であれば、おしゃれで親しみやすい印象の切文字看板がおすすめです。
中でも、カルプ文字というウレタン樹脂で製作する看板は加工しやすく安価なため、「予算を抑えて看板リニューアルしたい」というオーナーさんにピッタリです。
立体文字看板をおしゃれにする方法
立体文字看板では、単に文字を切り取るだけでなく、さまざまなアレンジが可能です。例えば、視認性を高めるために縁取りをしたり、文字に模様やグラデーションを入れたりすることができます。
さらに、仕上げ加工で見え方を変えることも可能です。光沢感を出す「鏡面仕上げ」や、表面に凹凸をつけてマットな質感にする「ヘアライン加工」などの選択肢があります。
ウインドウサイン
※弊社・オーエスアート施工のウインドウサインです。
ウインドウサインとは、窓(ウインドウ)に特殊なシートを貼り付けるタイプの看板です。
接骨院の名称やロゴマークのほか、所在地や電話番号、施術時間、夜間の施術、駐車場の案内などさまざまな情報が記載されます。文字をメインとせず、イラストや配色だけでデザインする場合もあります。
ウインドウサインの種類
施工方法によって3種類に分けられます。
現在主流となるのが、大型プリンターで印刷して貼り付ける「インクジェットシート」です。写真やイラストなどで色の再現率が高く、鮮やかな仕上がりになります。
ほかには、文字型にカッティングするタイプの「カッティングシート」や、施設内の目隠し効果がある「すりガラスシート」などがあります。施術を受ける人のプライバシーを保護するためにも、接骨院では積極的にすりガラスシートを取り入れたいですね。
ウインドウサインで好印象を与える方法
接骨院の看板では、施術する人の顔写真や似顔絵、資格、肩書き、メッセージなどの広告が許可されています。実際に施術する人の笑顔の写真やかわいらしいイラストが描かれていたなら、看板を見た人は安心感や親近感を覚えるでしょう。
まとめ
接骨院の看板デザインで何から始めるか迷った時は、前編でまとめた接骨院の利用者層や潜在需要のデータをもとに、看板の配色を考えてみてください。そうすると、施設のコンセプトやイメージが必然的に固められるでしょうし、看板デザインのイメージも膨らみやすいです。
後編では、さらにサブ看板の種類やおしゃれなデザイン、弊社が手掛けた接骨院の看板の施工事例を詳しくご紹介していきます。
弊社・オーエスアートでは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリア
にて、接骨院の看板製作に対応しております。ぜひお気軽にご相談ください。
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