【前編】ラーメン屋(ラーメン店)の看板をおしゃれにデザインするには?落下事故への対策も必須!

ラーメン屋(ラーメン店)をオープンするにあたり、絶対に必要といっても過言ではないのが「看板」です。看板はお店の顔と呼べる存在ですから、看板がないラーメン屋は顔が見えないのと同じになってしまいます。

より多くのお客さんに足を運んでもらうために、ラーメン屋の看板をおしゃれにデザインしたい!と考えているオーナーさんも多いことでしょう。

また、営業中のラーメン屋においても、イメージアップ目的に看板リニューアルを行うことは重要です。

今回は、ラーメン屋(ラーメン店)の看板をおしゃれにデザインする方法について解説していきます。ラーメン屋の需要や求められること、売れるラーメン屋の条件などを読み解きながら、看板デザインを考えてきましょう!

ラーメン屋の数はどれくらい?どんな人に需要がある?

まずは、全国にどれくらいの数のラーメン屋があるのか、ラーメン屋はどんな層に需要があるのかを把握しておきましょう。特に、需要のある層を知ることはメインターゲットを決めるのに必要なので、年齢や性別、その他の情報をしっかり調査したいものです。

全国にあるラーメン屋の数は1.8万軒以上

平成28年経済センサスの活動調査結果によると、日本全国にあるラーメン店の数は18,099軒であることが分かっています。酒場やビヤホール、バー、喫茶店などに比べると店舗数は少ないですが、それでも競合が多いことに変わりはありません。

大都市は地方よりも競合が多いと考えられるため、いっそう集客に工夫が必要になってくるでしょう。

出典:総務省・経済産業省|平成28年経済センサス-活動調査

30代女性や20代男性の需要が見込める

2023年に行われたインターネット調査では、ラーメン店の需要に関するアンケートが実施されています。

性別、年齢別の今後のラーメン店の利用意向を調査したグラフ
出典:ラーメン店(2023年版) | 市場調査データ | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]

国内在住の20~60代以上の男女を対象にした調査では、ラーメン店の今後の利用意向について、「ぜひ利用したい」と回答した人が最も多かったのは30代女性でした。全体の約80%が利用意向を示しています。

つづいて多かったのが20代男性です。30~40代男性、20代女性についても約半数以上の人が「ぜひ利用したい」と答えています。

ラーメン店というと男性のイメージが強い方もいるかもしれませんが、女性の利用意向が強いことを認識する必要がありそうです。

年齢層や性別でターゲットを絞る時は、周辺の競合についても調査することをおすすめします。例えば、周辺に20~30代のお客さんが多いラーメン店があったなら、別の層(40代以上の男性など)をターゲットにすることも検討しましょう。

ただし、これらはあくまでも提案ですので、お店のコンセプトに沿ってターゲットを決めることを最優先にしてくださいね!

インバウンド需要も考慮しよう

キャリーケースを引く多くの観光客の写真

コロナウイルスが落ち着いて以降、日本に訪れる外国人旅行客が急増しています。

その目的として、日本の観光スポットや買い物を楽しむことが挙げられますが、それだけではありません。2019年に観光庁が実施した「訪日外国人の消費動向」では、訪日前に期待していたことの第一位が「日本食を食べること」という結果が出ています。

同調査では、外国人旅行客の飲食についての調査も行われています。

観光客が最も満足した飲食について調査した円グラフ
出典:国土交通省観光局|訪日外国人の消費動向(2019年年次報告書)PDF

最も満足した飲食について、全体の19.3%の人が「ラーメン」と回答しており、2番目に多い結果になっています。その理由として、「美味しい」「伝統的・日本独特」「食材が新鮮」などの回答があります。

お寿司や日本料理が好きな外国人が多いと思いきや、意外な結果になりました。

上記の調査結果を踏まえ、ラーメン店の看板をデザインする時は、外国人旅行客の需要を考慮するのも一つの手です。

日本のラーメン店に持つ良いイメージを保持し、期待を裏切らない店舗に仕上げたいですね。ラーメンの美味しさや日本らしさ、食材の新鮮さが伝わるデザインなら、海外からのお客さんにも興味を持ってもらえそうです。

海外の看板はおしゃれでユニークですから、それに負けないような魅力的な看板を製作しましょう!

ラーメン屋の看板で注意したいポイントとは?落下事故への対策は必須!

気に立てかけられたラーメン屋の看板の写真

看板は「屋外広告物」に該当するため、屋外広告物法や各都道府県(市区町村)の条例で規制が設けられています。違反した状態で看板を掲示していると、注意を受ける・看板が除却されてしまう・罰金などの罰則が適用されるなどの可能性があるため、きちんとルールを守るようにしましょう。

ここでは、ラーメン屋の看板を設置するにあたり注意したいポイント、落下事故への対策について解説します。

看板を設置する時は自治体の許可が必要

看板やポスター、チラシなどを屋外に設置する時は、各自治体の許可が必要です。設置場所を管轄する市区町村の役所(都市整備課・都市計画課等)に申請書を提出しなければなりません。オンライン受付を行っている自治体もありますが、基本的には役所の窓口か郵送での申請になります。

また、屋外広告物の許可申請には手数料がかかります。金額は広告物の種類によって異なりますので、設置場所の自治体ホームページ等で確認してください。

以下は、東京都屋外広告物条例に基づく申請手数料の一部です。

種類単位料金許可期間
広告板(壁面看板等)面積5㎡までごとにつき3,220円2年以内
貼り紙50枚までごとにつき2,250円1月以内
広告旗1本につき450円1月以内
立て看板等1枚につき450円1月以内
電柱・街路樹柱の利用広告1枚につき310円1年以内
広告幕1張につき990円1月以内
店頭装飾1基につき19,800円1月以内
出典:屋外広告物 | 東京都都市整備局

自治体の許可を取得した後、看板の取り付けが完了次第「屋外広告物取付け完了届」を提出します。許可書と同時に交付される許可済シールを看板に貼り付けることで、自治体の許可を得ていることが公示できます。

許可期間は有効期限でもあるため、期間を過ぎても看板を設置し続ける場合、継続申請が必要です。すでに許可を得ていても、看板をリニューアルする場合にはその都度申請が必要になるため注意してください。

違反広告物や禁止地区に注意しよう

注意喚起マーク

街のいたる所で見かける看板ですが、意外と違反広告物が多かったりするものです。

例えば、道路上に看板を置くことや電柱に無断でチラシを貼ることは、道路法や自治体の条例で禁止されています。また、歩道上に立てられたのぼり旗や広告物の貼られたカラーコーン、規定の面積・高さを超えた看板なども違反広告物に該当します。

そもそも広告物の表示が禁止されている禁止地区もあるので注意が必要です。商業地域よりも住居地域の方がより規制が厳しく、社寺や教会、公園、緑地、河川、学校などがある風致地区では看板の設置ができない場合があります。

細かな規制については、各自治体のホームページなどをご確認ください。

参考:屋外広告物条例:新宿区

看板の落下事故防止は必須!

2024年8月に発生したラーメン店の看板落下事故をご存知の方も多いと思います。

事故が発生したのはラーメン店が入る建物で、看板と一緒に壁も落下してきたという目撃情報があります。事故の際、歩道を歩いていた男性が看板を避けるために店内に逃げ込んだそうで、腕に軽い怪我をしたということです。落下した看板が店の出入口を塞いだため、店員とお客さんが数十分間店内に閉じ込められてしまいました。

このような看板の落下事故が発生した場合、建物の破損だけでなく、人的な被害が出てしまう可能性もあります。お客さんに安心してラーメンを食べてもらうためにも、看板のメンテナンスはしっかり行い、落下事故を防止しなければなりません。

落下や倒壊の恐れがある看板や支柱が腐食した看板などは、違反広告物に該当します。本来であれば措置命令や罰則が適用されるところですので、撤去する、あるいはリニューアルを行う必要があります。

集客効果を得るためにも、長く愛されるラーメン店を目指すオーナーさんは、ぜひ看板のリニューアルをご検討ください。

参考:ラーメン店が入る建物から看板など落下 1人けが 東京 港区 | NHK | 東京都

ラーメン屋の看板リニューアルのタイミングはいつがいい?

新宿西口 思い出横丁の写真

ラーメン屋は真夏(8月頃)や真冬(2月頃)が閑散期といわれています。これは恐らく気温が影響していると思われるのですが、真夏と真冬では理由が異なるようです。

真夏は暑いから外食でラーメンを食べる気分にならない、お盆で帰省や旅行をする人が多いことが理由に考えられます。一方、真冬は寒いから外出を控えるようになる、年末年始に外食や贅沢をした分出費を抑えるようになるといったことが理由に挙げられます。

そのため、ラーメン屋の開業は閑散期を避けた方が良いといわれています。しかし、看板リニューアルについては、あえて閑散期に行うことで得られるメリットがあります。

時間が空いた時にじっくりと看板デザインを考えたり、看板製作会社との打ち合わせを行ったりすることができます。客足が伸びやすい春や秋に備えて、お店の外観を丸ごとリニューアルするのも効果的です。繁忙期に口コミなどで話題になれば、売上アップを目指すこともできますよ!

まとめ

今回は、ラーメン屋(ラーメン店)の看板について解説しました。

ラーメン屋の看板は、店主や従業員よりも先にお客さんと顔を合わせる重要な存在です。そのため、看板は「営業マン」と呼ばれることもあります。

看板のメリットは、いつでもお店の存在がPRできることです。集客効果を最大限発揮するには、ターゲットに合わせた魅力的な看板を設置することが大切です。

弊社・オーエスアートでは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアにて、ラーメン屋の看板製作に対応しております。開業を控えるオーナーさんはもちろん、看板のリニューアルを検討している方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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