看板塗料の種類と特徴について!手書き文字や木製看板に向いている塗料は?

皆さん、こんにちは!東京・神奈川・埼玉の看板製作屋・オーエスアートです!

前回、看板製作で用いられる塗料には、油性塗料と水性塗料の2種類があるとご説明しました。

大まかに分けるとその2種類ですが、看板塗料はさらに細かく種類分けできるため、結構奥が深いものです。

どの塗料を使用するかで仕上がりに違いが生じますし、費用や耐久性なども異なります。

そこで今回は、看板塗料の種類と特徴について解説していきます。手書き文字や木製看板への適応性にも触れていくので、「DIYで看板製作したい!」「業者に看板製作の依頼を検討している」という方は、ぜひ参考にしてください。

看板製作で使用される塗料(ペンキ)は主に7種類!

さっそく看板塗料をご紹介していきます。看板塗料の主な種類は7種類あり、それぞれ以下の呼び方をされています。

  • アクリル系塗料
  • ウレタン系塗料
  • メラミン系塗料
  • フッ素系塗料
  • シリコン系塗料
  • 粉体塗料
  • 黒板塗料

以下で詳しく解説します。

アクリル系塗料

様々な色の塗料の写真

アクリル系塗料とは、主成分としてアクリル系の合成樹脂を含んだ塗料のことです。

アクリル樹脂は優れた透明性と耐衝撃性を持つ素材で、プラスチック製品やアクセサリー、フォトフレームなど身近なものだけでなく、飛行機の窓やキャノピー(天蓋)にまで使用されています。看板の素材にも使われていますね。

木製看板に手書き文字を書く場合、アクリルペンキが用いられるケースが多いです。

アクリル系塗料の特徴

耐久性(耐用年数)低い(5~7年)
耐水性普通
ツヤ良い
価格安価

メリット

透湿性に優れており、素材が傷みにくい・劣化しにくいメリットがあります。

乾燥スピードが速いため、作業効率が高いのも利点。乾けば重ね塗りできるため、初心者でも綺麗に仕上げることができます。

カラーバリエーションが豊富で発色が良いので、看板製作の定番塗料といえますね。

デメリット

塗膜が高く柔軟性が低いため、膨張や収縮しやすい木材などに広い範囲で使用すると、ひび割れしやすい傾向にあります。また、他の塗料に比べて耐久性が低いため、塗り替えまでの期間が短いです。

※上記は一般的なアクリル系塗料の特徴です。従来のアクリル系塗料は、アクリル樹脂に添加剤が添加されているため、耐久性が低い傾向にありました。しかし、近年普及しているピュアアクリル塗料は、10%に近い割合でアクリル樹脂が含まれているので、紫外線に強く、耐久性・耐候性・耐汚性が高く、高性能です。

ウレタン系塗料

ウレタン系塗料とは、主成分としてウレタン系樹脂を含んだ塗料のことです。正式には「ポリウレタン」と呼ばれる素材で、家具や外壁、自動車の塗装などに用いられています。

ウレタン系塗料には、ポリウレタン樹脂塗料とアクリルウレタン樹脂塗料の2種類があります。近年は、性能の高さからアクリルウレタン樹脂塗料が主流です。

ウレタン系塗料の特徴

耐久性(耐用年数)普通(8~10年)
耐水性低い
ツヤ良い
価格安価

メリット

素材の表面が樹脂で覆われるため、傷や汚れに強い看板に仕上がります。

柔軟性がありひび割れしにくい塗料なので、木材・樹脂・金属などさまざまな素材に塗装できるのもメリットです。

デメリット

ウレタン系塗料はウレタン防水とは別物です。そのため、塗料のみだとあまり防水性は期待できません。また、防汚性が低いため、汚れが付着しやすいのもデメリットです。ただし、最近は防汚機能が向上した製品も登場しています。

メラミン系塗料

メラミン系塗料とは、アミノ系メラミン樹脂とポリエステル系アルキド樹脂を合成した塗料のことです。

高温で硬化させると耐久性が高まる特性を持つため、主に金属製看板の焼付塗装に用いられます。ツヤなし・3分ツヤ・5分ツヤ・全ツヤなど、ツヤの出方が選べます。

メラミン系塗料の特徴

耐久性(耐用年数)低い(3~5年)
耐水性高い
ツヤ良い
価格安価

メリット

アルミや鉄、ステンレスなどの金属素材に対応でき、安価な点が最大のメリットです。耐水性や耐酸性に優れており、色が長持ちする塗料でもあります。塗膜を厚くできるため、光沢感や高級感のある看板に仕上げられます。

デメリット

紫外線に弱いため、直射日光のあたる場所だと劣化が早まります。屋外に長期間設置する看板にはあまり向いていない塗料です。

フッ素系塗料

浅草の風景写真

フッ素系塗料とは、蛍石(ほたるいし)を原料とするフッ素系樹脂が主成分の塗料のことです。耐久性の高さから、東京スカイツリーや横浜レインボーブリッジ、武道館などの建造物にも使用されています。

フッ素系塗料には、3F系フッ素樹脂と4F系フッ素樹脂の2種類があり、一般的には4F系フッ素樹脂の方が耐久性は高いです。製品によっては、3F系でも4F系を上回る耐久性を持つ場合があります。

フッ素系塗料の特徴

耐久性(耐用年数)高い(15~20年)
耐水性高い
ツヤ良い
価格高価

メリット

現在主流となっている塗料の中では、耐用年数が非常に長いです。導入コストが高い分、塗り替えまでの時期が長くなるため、ランニングコストが抑えられるのもメリットです。

耐候性・耐熱性・耐水性が高く、気温の高い地域や寒冷地、雨量の多い地域でも長期間使用できます。フッ素系塗料を焼付塗装で施工すると、超耐候性の看板に仕上がります。

デメリット

コスパに優れていますが、初期費用が高い点が大きなデメリットです。

ツヤ消しの仕上がりにできないこと、再塗装の難易度が高いことも弱点といえるでしょう。

参考:世界一の高さの自立式電波塔「東京スカイツリー」|物件実績情報|商品情報|大日本塗料株式会社

シリコン系塗料

シリコン系塗料とは、シリコン系の合成樹脂が主成分の塗料のことです。アクリル系樹脂が含まれるため、アクリルシリコン系塗料と呼ばれることもあります。

価格が低めで耐久性が高いため、コスパに優れた塗料といえます。

シリコン系塗料の特徴

耐久性(耐用年数)やや高い(10~15年)
耐水性高い
ツヤ良い
価格やや安い

メリット

固い塗膜ができるため、耐水性や防汚性に優れています。ツヤも長持ちするので、長期間綺麗な状態を保てるのがメリットです。屋外での使用にも適しています

デメリット

経年で塗膜が硬化するため、ひび割れが起きやすい傾向にあります。ひび割れは、柔軟性のある弾性塗料を選ぶことで防止可能です。

シリコン塗料は付着性が低く扱いが難しいため、DIYにはあまり向きません。

粉体塗料

粉体塗料とは、有害物質を含まない粉末状の塗料のことで、静電気を使って金属になどに付着させる焼付塗装を行います。塗料の成分にはポリエステル樹脂やエポキシ樹脂、エポポリ樹脂、アクリル樹脂などが用いられます。

環境や人体への影響が少ないことから、近年注目されている塗料です。信号機には、フッ素樹脂系粉体塗料やポリエステル系粉体塗料が用いられています。

粉体塗料の特徴

耐久性(耐用年数)高い(15~20年)
耐水性高い
ツヤ良い
価格高価

メリット

従来の塗料よりも耐久性があり、金属の腐食を防ぐ効果があるため、看板の早期劣化や倒壊などの防止につながります。紫外線の影響を受けにくい、耐候性のある塗料も開発が進んでいるため、選択肢の多い塗料です。

デメリット

イニシャルコストがかかる点がデメリットです。耐熱性のある素材にしか塗装できないため、木製やアクリル製の看板製作時には向きません。現場施工が難しいので、専用の機材や設備を擁している業者でないと施工ができません。

参考:メラミン塗装/粉体塗装とは? | 製品情報 | 東洋電機株式会社

参考:内閣官房|(PDF:高性能塗料の開発で災害時の信号機倒 壊防止に貢献)

黒板塗料

メニューを書いた黒板の写真

黒板塗料とは、チョークボードペイントとも呼ばれる塗料で、塗装したところが黒板として使えるようになります。チョークで文字や絵を自由に書けるので、手書き文字看板を製作する際に用いられます。

一般的な壁面や金属、木材、アクリル、ガラスなど適応する素材も多いため、看板にチョークアートを取り入れることも可能です。

黒板塗料の特徴

耐久性(耐用年数)普通(10年以上)
耐水性高い
ツヤあまりない
価格普通

メリット

塗料を塗るだけで黒板になるので、メニュー表やスタンド看板などさまざまな用途があります。黒板消しで文字を消すこともできるため、繰り返し何度も使えるので経済的です。十分な耐久性を持つので、屋外でも使用できます。

デメリット

マットな仕上がりになるため、光沢感が出しづらいです。また、ムラなく塗装するのに技術を要します。

看板製作で塗装を綺麗に仕上げるためのポイント

虫眼鏡で空を見ている写真

看板の塗装の手順は、おおまかに①下塗り(下処理)②中塗り(塗装)③上塗り(仕上げ)となります。塗装を綺麗に仕上げるためには、しっかりと下処理を行うのがポイントです。

例えば、アルミ複合版に塗装する場合、①表面の汚れを落とす②研磨する③プライマー(下塗り塗料)を塗るといった手順を踏むことで、塗料の密着性を高めます。下塗りには、金属の錆止めの役割がある製品もあるため、用途に応じて適切なものを選びます。

また、木製の文字看板を製作する場合は、研磨した後に木部保護塗料を塗ります。これは、木材を紫外線や雨、カビなどから保護するために重要な工程です。

下処理を行わないと、塗料が付着しづらく剥がれてしまうことがあるので、看板製作の際は必ず下処理を行います。

上塗りには中塗りと同じ塗料(もしくはクリアタイプのコーティング剤)が用いられることが多く、塗膜に厚みを持たせて耐久性を高める目的があります。

まとめ

メロンパン屋さんの看板の施工事例の写真
オーエスアートの施工事例

今回は、看板塗料の種類と特徴について解説しました。費用・耐久性・機能などの違いを比較し、ベストな塗料を選択しましょう!

2025年で弊社・オーエスアートは創業30周年を迎えました。これもひとえに、今まで看板製作をご依頼くださったお客様、そしてスタッフのおかげです。心より感謝を申し上げます。

オーエスアートでは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリア

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