中編では、ラーメン屋（ラーメン店）における看板の集客効果や最低限必要な看板の種類をご紹介しました。
ファッションやメイクを変えると全く別人に見える、ということがあるように、店舗も装い（看板）を変えるとまるで違うイメージになることがあります。看板の持つ変身効果を利用すれば、世間の印象や客層などもオーナーさんの思い通りにすることが可能なんですよ！
そういった効果を得るためにも、徹底して看板の表現方法にこだわってみましょう。
今回は、ラーメン屋の看板で集客につなげる表現方法について、また弊社の製作事例を併せてご紹介していきます！
ラーメン屋の看板でおすすめしたい5つの表現方法
「ラーメン屋の看板で集客効果を上げたい！」というオーナーさんに向けて、おすすめの表現方法を5つご提案します。
サブ看板を活用する
メイン看板（壁面看板や突き出し看板）は、店舗の存在を知らせる役割が非常に大きいです。その一方、サブ看板は、メイン看板と併せて使用することで補助的な役割を果たします。
サブ看板にはさまざまな種類がありますが、ラーメン屋でおすすめなのは「暖簾」「のぼり」「横断幕」の3つです。これらは装飾的な機能も持ち合わせているため、ラーメン店特有の賑わいや盛況感を表現するのに役立ちます。一般的にはサブ看板として扱われていますが、ラーメン店ではメイン看板以上に誘目性が高いデザインで設置されるケースもあります。
レトロ感を演出したい場合は、提灯を設置するのも良いと思いますよ！
SNSでも、サブ看板がおしゃれなラーメン屋を多数見つけました。
サブ看板があるのとないのとでは外観に大きな違いがあります。画像のサブ看板の部分を指で隠してみると違いが分かりやすいですよ！
都内の新しいラーメン店などでは、窓ガラスにウインドウフィルムを施し、カフェのようなオシャレな外観にしている事例もありました。
入店意欲をそそるワードを使用する
看板デザインでは文字や言葉も自由に選択ができます。その中で重要なのが、お客さんの入店意欲をいかにそそることができるかという点です。
お客選目線に立ち、どんなワードが魅力的に感じるか考えてみるのも良いですし、インターネット上のアンケート調査なども参考にできます。
調査元：ファンくる(株式会社ROI)
100名を対象にしたラーメンについての意識調査では、「ラーメン店におけるイートインの魅力はどこにありますか？」という質問に対し、全体の48％の人が「あつあつで食べられる」と回答しています。
約半数の人が「あつあつのラーメン」をお店で食べることを期待しているわけです。
その他、「味が美味しい」「麺が伸びていない」「すぐに食べられる」という回答があります。
看板に入れる言葉選びに迷った時は、「あつあつ」「美味しい」などのワードを検討してみてはいかがでしょうか。
提供メニューの変更を行う際は、「新メニュー」「期間限定」などのワードを入れるのがおすすめ。心理学的にも、これらのワードは消費者の購買意欲をそそるといわれています。
ぜひ、「ここのラーメンを食べてみたい！」と思わせるワードを見つけてくださいね。
弊社が施工したらーめん専門店 小川 福生店様の看板では、商品名と売り文句を記載しています。「コク」「伝統の味」など、ラーメン愛好家の心を捉えるワードを盛り込みました。
画像やイラストを入れる
ラーメン屋のメイン看板をデザインする時は、積極的に画像やイラストを取り入れましょう。そのお店でラーメンを食べた時のイメージが沸きやすいデザインにするのがポイントです。
提供するラーメンの画像でも良いですし、ラーメンを食べるイラストなども食欲を刺激するのに効果的です。入店意欲をそそるワードを併せて掲載すれば相乗効果が生まれ、看板の訴求力が高まります。画像やイラストの内容によっては、お店のイメージや客層を意図的に操作することも可能です。
参考になりそうな看板をSNSから引用したいと思います。
どちらの看板も、お店の特色やメインターゲットが分かりやすいデザインになっています。
激辛ラーメンの方は、辛さ連想させる赤を文字色にし、使用されている食材のイラストを掲載しているため、ラーメンの味が想像しやすいですね。
一方、タイのラーメン屋さんの看板は、できたてラーメンの画像をそのまま掲載しており、ラーメンの湯気までしっかり表現されています。「あつあつ」というワードを画像で表現するのも一つのアイディアですね！
看板の造形を特徴的にする
看板で通行人の目を惹く方法として、造形を特徴的にするというものがあります。具体的には、壁面看板をラーメンの器の形にするだとか、立体文字で「なると」を表現するだとかが挙げられます。
また、一般的な壁面看板と比べると費用は高額になりますが、造形看板を設置するのも一つの手です。造形看板とは、彫刻やプラスチック、発泡スチロールなどさまざまな素材で製作する立体オブジェを指します。
シンプルなデザインを求める場合やコストを抑えたい場合には向きませんが、インパクトや独創性を優先したい場合におすすめです。
ラーメン屋の造形看板といえば、「ラーメンそのもの」が定番です。ある程度の大きさがあれば、遠方にいる人にもラーメン屋の存在が伝わりますし、SNSで話題を呼ぶきっかけにもなりますよ！
照明を効果的に使う
夜間も営業するラーメン屋では、看板に照明をつけるのが基本です。照明は、ただ単に看板を目立たせるというだけではなく、当て方によってさまざまな効果をもたらします。
特に、外照式看板の場合には、下方向から・上方向から・両方向から…という3タイプの当て方があり、それぞれ効果やメリットが異なります。
看板に下から照明を当てる場合
- 控えめで上品な明るさになる
- グレアを抑えることで、見る人の眩しさを軽減する
- 看板下への光漏れが軽減できる
- 高所の場合に照明器具のメンテナンスが容易
看板に上から照明を当てる場合
- 下方向からよりも明るく見え、看板が目立ちやすい
- 照明器具で看板が隠れることがない
- 看板の形状や建物の構造を問わない
両方向から照明を当てる場合
- 十分な明るさが確保でき、ムラも少ない
- ドラマティックな演出が可能
- 周囲から照度が得られない場合に有効
看板を設置する店舗のコンセプトや立地条件、周辺環境などによって最適な方法を選びましょう。
関東の繁華街では、電球が点滅するタイプの点滅式照明看板を取り入れているラーメン屋も多いです。
外照式（内照式）看板と併設すると動きが出るため、人目に留まりやすく夜の集客効果が上がります。また、お客さんの記憶にも残りやすく、周辺の店舗との差別化を図るのに最適です。
ラーメン屋の看板を専門店がおしゃれにデザイン！弊社の施工事例をご紹介します
弊社は、東京・神奈川・埼玉・千葉を対応エリアとした看板専門店です。これまで、ラーメン店からのご依頼も多くいただき、集客力アップにご協力させていただいております。
ここでは、弊社が実際に製作した看板の施工事例をご紹介します。
武蔵ノ麦穂さま（埼玉県入間市）
国産小麦100％の自家製麵が魅力的な武蔵藤沢駅前のラーメン店です。どこか懐かしさを感じさせる外観、かつ住宅街に隣接した立地ということもあり、落ち着いた配色でまとめました。
看板を設置することで人目につくようになり、現在ではSNSや口コミサイトで紹介される人気店になっています♪
こちらのお店のように、出入口上部に看板を設置するスペースがない場合、パネル看板をメイン看板として利用する方法もありますよ！
ラーメン餃子 ふじのやさま（神奈川県相模原市）
相武台前駅北口徒歩4分の場所にあるラーメン店です。ななめ前に公園がある、古くから営業している商店が並ぶ一角にある…などの立地を踏まえ、木目調を基調とした温かみのある看板に仕上げました。
外枠や文字に黒を用いることでメリハリをもたせ、さりげなく存在感を強めています。夜間は上方に設置されたスポットライトが看板を明るく照らしてくれます。その他、「うまい」「安い」などお客さんの入店意欲をそそるワードを盛り込むなどの工夫を凝らしました。
麺場壱歩 入間店さま（埼玉県入間市）
国道16号線沿いにあるこちらのラーメン店は、弊社が看板製作を担当させていただいた3店舗目です。道路に面していることを集客に活かさないのは勿体ないので、車内からでも目につきやすい大きなカルプ文字、高さのある建植サインを施し、スケール感のある外観に仕上げました。
とはいえ、近くに大学や大きな公園がある環境ですので、アースカラーを基調とした配色にし、上品にまとめています。
参考：デザイン看ブログ
まとめ
3回にわたり、ラーメン屋（ラーメン店）の看板デザインについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
前編のアンケート調査でも分かったように、ラーメンは世代を超えて愛される食べ物です。最近では女性でもラーメン屋に入りたいと考えている方が増えています。
しかし、どんなにおいしいラーメン屋さんでも、外観が衛生さに欠けたり、看板が今にも崩れ落ちそうだったりしたら、入店を躊躇ってしまう人は多いはず。
お店の雰囲気やラーメンのおいしさをお客さんに伝えるには、看板を含めた外観の印象を変える必要があります。
弊社・オーエスアートは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアにて看板製作を行っている専門店です。1995年に開業して以来、30年にわたり皆さまの集客をサポートしてまいりました。ご予算は30万～でもOK！ラーメン屋の看板製作でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
電話受付 平日9:00～18:00
本社所在地 〒243-0815 神奈川県厚木市妻田西1-21-5