「〇〇の秋」というと、皆さんは何を思い浮かべますか?
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋…など、さまざまな秋を連想することでしょう。
今回は、芸術の秋や音楽の秋にちなみ、ライブハウスや小劇場、スタジオの看板製作について解説していきます。
秋は気候が安定することから、ライブやイベントが多い季節です。ライブやイベントと一言でいっても、東京や横浜など関東で開催されるもののジャンルは多岐に渡ります。演劇の舞台(芝居)に音楽ライブ、クラシックコンサート、ダンス、お笑い、落語など、挙げればキリがありませんね。満員御礼で会場を盛り上げましょう!
ここでは、東京近郊のライブハウス・小劇場・スタジオの看板製作のポイントをジャンル別に解説します。
ライブハウスや劇場に看板を設置する目的やメリットとは?
そもそも、ライブハウスや劇場に看板は必要なのか?と思っている方もいるでしょう。
ここでは、ライブハウスや劇場に看板を設置する目的やメリットを詳しく解説します。
運営維持に重要な集客数を増やす
ライブハウスや劇場ではさまざまなライブやイベントが開催されますが、運営を維持していくのに最も重要なのは集客数です。
オーナーさんは施設の維持費を負担しなければなりませんし、出演者は運営側にチケットノルマを支払わなければなりません。(ライブの規模や出演者によっては運営側が出演料を支払います)。施設の集客が見込めないとなると、出演者も減ってしまう可能性があります。
そのため、お金を払って見に来てくれるお客さんがいないと成り立たないのです。
ライブハウスや劇場に看板を設置する目的のほとんどは「集客にある」といっても過言ではありません。
競合の施設との差別化を図る
東京や横浜など関東エリアには実に多くのライブハウス、劇場があります。
東京都生活文化スポーツ局の調査によると、都内では約1,300件のホール・劇場が運営されていることが分かりました。
このデータはあくまでも一部であり、大規模なホールも含まれるため、正確な数は定かではありません。しかし、東京にある劇場の数がいかに多いかは想像に容易いです。ライブハウスなども含めると、さらに多くの施設があるとも想定できます。
これらを競合と捉えると、差別化を図るための集客ツールに工夫が必要です。集客ツールにはチラシやフライヤー、ダイレクトメール、インターネット広告など種類がありますが、看板はもっとも効果の高い集客ツールといえます。
参考文献:都内ホール・劇場等リスト|東京都生活文化スポーツ局
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/bunka/bunka_seisaku/0000001271.html
新規ファン獲得に繋がる
看板を集客ツールに用いると、3つの顧客ターゲットに訴求効果を与えられます。ここでいう顧客とは、ライブハウスや劇場に足を運んでくれた人や出演者のファンのことです。集客を増やすには、新規顧客の獲得を目指す必要があります。
1.顧客
すでにファンになっている人の中で、実際に会場に足を運んだ人を指します。顧客を増やすのが看板の最大の目的ですが、顧客を維持する目的でも用いられます。顧客を減らさないためにも、魅力的な看板を設置しましょう。
2.見込み客
そのライブハウスや劇場、出演者に関心がある人を指します。ようするに、顧客になる見込みがある人のことです。例えば、以下のような人が見込み客に該当します。
- 劇団やバンドのホームページを訪問した人
- ネット上の演劇作品や音源を見聞きした人
- ファンという自覚があるが会場に足を運んだことがない人
見込み客はホームページやSNSなどでイベントの様子をチェックしている可能性があります。会場のキャパシティはもちろん、外観の雰囲気や清潔感が重視されることもあるため、目を惹く看板を設置しておきたいものです。
3.潜在顧客
そのライブハウスや劇場、出演者を知らない人を指します。存在を知らなくとも、ファンになってくれそうな人といった方が分かりやすいでしょう。
ホームページやSNSでの告知は、顧客や見込み客には効果が期待できますが、潜在顧客への訴求力はあまりありません。なぜなら、存在を知らない人がわざわざ情報収集するとは考えにくいからです。
看板を設置する最大のメリットは、潜在顧客にアプローチできることです。
演劇やライブには当日券がある場合が多いため、会場の前を通りがかった人が偶然立ち寄るケースは珍しくありません。しかし、看板が出ていなかったり、看板の情報が伝わらなかったりすると、興味を惹くことは難しいです。
潜在顧客を顧客にするには、ただ看板を設置すればよいというわけではありません。設置してある看板が色褪せてボロボロになっていれば、館内や設備のイメージも悪くなります。
また、出演者やイベント内容のイメージにも影響を与える可能性があるため、看板は常に綺麗な状態にしておく必要があります。
それを踏まえ、見る人に正確な情報を伝えること、出演者やイベント内容を魅力的に見せることを考えた看板デザインを行います。
ライブハウスや小劇場の看板製作のポイントをジャンル別に解説!
東京や横浜のライブハウスや小劇場、スタジオ、ミニホールなどの施設では、日々さまざまなジャンルのライブやイベントが開催されています。ここでは、ライブハウスや小劇場の看板製作のポイントをジャンル別に解説していきます。
音楽ライブ
ライブハウスやミニホールなど、音楽ライブを中心に行う店舗では、目立つ看板が好まれます。原色やパステルカラーを用いるなど、人目に留まりやすい配色を選ぶと良いです。
夜間営業がメインになる店舗では、LEDを使った電飾看板がおすすめです。電飾看板であれば、夜間でも看板の視認性を損ねることがなく、通行人に見てもらえる可能性が高まります。
サブ看板には、ライブのテーマや出演アーティスト、チケット料金、開演時間・開場時間も明記しておくと良いです。
クラシックコンサート
小劇場やスタジオ、ミニホールではクラシックコンサートやピアノリサイタルが開かれることもあります。クラシック音楽の看板においては、目立つ色よりもブラックやブラウンなどの落ち着いた色が好まれます。また、看板デザインでは高級感や静粛な印象を与えるよう意識しなければなりません。
サブ看板で催し物の告知を行う際は、演奏される楽器の種類や演奏者、曲目、チケット料金、開演時間・開場時間を明記しましょう。奏者の顔や演奏している姿の写真を掲載するとイメージが沸きやすいです。
演劇・ミュージカル
小劇場やミニホールは演劇(芝居)やミュージカルの公演にも用いられます。どんなジャンルの公演にも対応できるよう、メイン看板はシンプルなデザインにするのがおすすめです。例えば切り文字看板は、芸術性に富み高級感を表現できるため、東京・下北沢の本多劇場など有名な劇場にも採用されています。
サブ看板で公演の告知を行う際は、作品のイメージに合わせたイラストを掲載すると良いです。ただし、観客は看板の完成度から作品の完成度を想像しますから、イラストのクオリティが第一印象を大きく左右することがあります。言い換えれば、質の高い看板を製作すれば潜在顧客に強く訴えかけることが可能になります。
お笑いライブ
お笑いライブやトークショーは、多目的ライブハウスや小劇場で開催されています。東京の新宿や中野にはお笑いライブをメインとした施設も多数あり、需要も供給も大きいジャンルです。
ライブが夜間に開催されることも多いため、メイン看板にはLEDを使った電飾看板がおすすめです。伝統的な演芸場では、定式幕(黒・緑・オレンジの配色)や提灯がモチーフに使用されることもあります。しかし近年では、洗練されたシックな看板デザインも多く採用されています。
サブ看板には、ライブタイトルや出演者、チケット料金、開演時間・開場時間を記載すると良いです。
ダンスイベント
ダンスイベントやダンスショーはライブハウスや小劇場などあらゆる施設で行われます。ダンスと一言で言っても、ヒップホップダンスやバレエダンス、ジャズダンス、社交ダンスなどさまざまな種類があります。
イベントのテーマやダンスジャンルにより適切な配色やデザインが変わるため、主催にあたり把握しておくと良いです。顧客ターゲットの年齢層が低いほどカラフルなデザインや明るい色が好まれますが、男性ダンサーが中心の場合には黒をベースにする事例もあるため一概には言えません。
サブ看板には、ライブの基本情報に加え、プログラムを掲載すると親切な印象です。
まとめ
今回は、ライブハウス・小劇場・スタジオ・ホールなど、芸術や音楽に関連する施設の看板をご紹介しました。
東京近郊には数多くのライブハウスや劇場があるため、運営維持のためにも、お客さんに「足を運びたい」と思わせることが大切です。
看板デザインはさまざまな視覚効果を与えるため、ターゲットに合ったものを設置すれば集客アップに繋がります。とはいえ、建物の雰囲気や街の景観に馴染むことも重要ですので、専門的な知見も必要です。
弊社・オーエスアートでは、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板製作をおこなっています。音楽やお笑いのライブハウスからお芝居の劇場、劇場型カフェまで、幅広いジャンルの施設に対応。屋外広告士監修のもと、企画から看板デザイン、実際の製作まで一貫してプロデュースします。ぜひお気軽にご相談ください。
記事の後編では、より詳しい看板デザインや実際の施工事例をご紹介していきます。
ぜひ併せてご覧ください。